日記 19日目 2

昨日の続きから書こう。

 

スーツに着替えて、自分の思いを書いた手紙を読みながらプロポーズをした。

 

しばらくの間、相手は無言で困った顔をしていた。

『ごめん』

やはり、こうなったか。

 

理由を聞いた。

 

『私の一生の事だから直ぐに言えない。そして、馬鹿じゃないのか、何故今のタイミングなのか、別れて復縁した訳じゃないのに、何故いきなり関係を飛び超えてプロポーズをするのか』

 

言われた時に、一度振られたからといってそこで引き下がったら今までと同じだと思った。

 

だだをこねた訳じゃないけど、好きでどうしようもない事、どうやったら貴方は振り向いてくれるのか。自分の思いを全て正直に話した。

 

 

 

諦めなかった。

 

 

 

相手は、ずっと泣きそうな、悩んでいるような、何か言いたいような顔だった。

 

でも、いい結果は聞けなかった。

 

最後に、

今答えを出すんじゃなくて、一度持ち帰って欲しい。花束だけでも持って帰って欲しいとお願いをした。

 

相手は、軽く頷いてくれた。

 

席を立って、帰ろうとした際に

彼女から一言言われた。

 

 

 

 

 

 

 

『可哀想だから、それも貰ってあげる。』

 

 

 

 

 

 

 

何を言ったか分からなかった。

何度も聞き返して意味を理解した。

 

泣きながら指輪の箱を開けて、

彼女の薬指にはめた。

ピッタリだった。

 

彼女に抱きついて、暫く泣いてしまった。

 

彼女いわく

『こんなに私を好きになってくれる人は、今後現れないんだろうなと思った。それに、貴方の事を好きじゃなかったら5年も一緒に付き合ってないんだよ』とのことだった。

 

プロポーズは成功した。

 

 

これから沢山悩む事にことになるんだろうな。

1人で溜め込まずに、一緒に乗り換えるように頑張るしかないな。